みなさんは建築に興味はありますか? 平成20年に公開された実写版「火垂るの墓」の撮影でも使われた旧松本邸の一般公開が始まりますよ。今回は1週間の公開期間内にさまざまなイベントも開催されます。また松本氏と言えば、海外留学を目指す宝塚在住の若者は必見!の奨学金(意外と知らない人が多いです)についてもお伝えしたいと思います。
松本邸

その前になぜ旧松本邸と呼ぶのでしょうか。それは、平成13年に宝塚市に寄贈されているからです。(よっ!ふとっぱら) そして旧松本邸は、旧土井邸でもあるのです。(なんだかとてもややこしい?)

ではそのあたりのお話を!

旧松本邸は昭和12年に当時貿易商であった土井内蔵(どいくら)氏の自宅として、アメリカ帰りの甥の設計により建築されました。その後土井氏の娘のアイリンさんと松本安弘氏が結婚し夫妻で住むこととなりました。(ここで松本邸となったのですね)

この建物は現存する貴重な文化遺産で、平成17年に国登録有形文化財に指定、平成21年にはひょうごの近代住宅100選(神戸・阪神間の洋風住宅)に選定されています。

 【旧松本邸一般公開】
日時 11月12日(日)~19日(日) 10時~16時
場所 宝塚市桜ケ丘3-45 旧松本邸
※12日(日)・18日(土)・19日(日)10時~15時半に、JR宝塚駅前で地図配布予定
※駐車場はありません。
松本邸地図

【イベント内容】
◇宝塚まち遊び委員会とヘリテージマネジャーによる館内解説
11月12日(日)・15日(水)・18日(土)・19日(日)
10時半、11時半から
 ※12日は13時半、14時半からも実施

◇ミニコンサート 西村喜子さんによるビオラ・ダ・ガンバと黒田智子さんによるリュートの演奏
11月18日(土)13時半~14時、14時半~15時

宝塚なつかしの写真展(公開期間中常時)

【松本氏にまつわる海外留学助成金のお話】
海外留学には、渡航費やビザ取得代をはじめ、現地での生活費や保険代など思った以上にお金がかかりますが、松本氏のおかげで宝塚市では独自の助成金制度があるのをご存知でしたか?

26歳以下で宝塚市に3年以上居住していること、1年以上留学をすることなどの条件はありますが、松本安弘氏と妻アイリンさんが、数多くの英語の実績書を出版され、今なおロングセラーとなっているため、そのご遺志により「松本・土井アイリン海外留学助成基金」が作られたのです。(なんて素敵!)

 松本安弘氏は、アイリンさんと結婚された1957年に宝塚市桜ガ丘に来られ、宝塚市民として44年間を過ごされましたが、英語に関する図書の大半はここ宝塚の地で著述されたものです。 ぜひお散歩がてらに、当時のモダンな西洋スタイルの生活を見に行ってみませんか?

以上 宝塚の情報を発信するコミパ!編集室でした。