宝塚の情報を発信するコミパ!編集室です。

12月、忘年会のシーズンになりましたね。皆さますでにお店はお決まりでしょうか?
今回の『セピア色の写真が語る』は忘年会にもぴったりな、宝塚ワシントンホテルの2Fにある「日本料理・しゃぶしゃぶ 島家」の歴史をご紹介します。


「宝塚の老舗温泉 島家のむかしと今」

温泉町の趣深い和風温泉
宝塚の温泉の歴史は古く、塩尾寺の由来記に記載があり、中世の頃に開かれたのだとか。近代に入り、宝塚に温泉施設ができたのは明治20(1887)年。今から130年近く前のことです。温泉の町として評判になったのは、明治44(1991)年、箕面有馬電気鉄道がハイカラな家族温泉を建設したのがきっかけです。以来、徐々に宝塚は温泉の町として賑わいを見せ、大正3(1928)年に書かれた書物には、旅館の数30軒、とあります。急速に発展していった様子がうかがえます。旅館島家が創業したのも、ちょうどその頃。時は大正2(1927)年、創業者は上田桑鳩氏です。実は氏は前衛書道家としても知られ、日本経済新聞の題字も彼の手によるものだとか。趣味人でもあり、大広間などには氏直筆の書が掛けられ、調度品なども趣のある宿だったそうです。料理旅館ですが、館内にはダンスホールもあり、往時はモボモガが優雅に踊ったのでしょうか。

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島家をバックに蓬萊橋に佇む女性たち。まだまだ着物が主流でした


伝統の味と心は受け継がれて
写真にあるのは、武庫川の川畔に立つ島家旅館。数寄屋造りの純和風旅館で、客室の窓からは、武庫川の流れをゆったり眺めることができたことでしょう。また宴会に呼ばれる芸子さんがお座敷に出向く姿は、昭和の時代まで見ることが出来たとか。
昭和63(1988)年、開湯100年を記念するさまざまなイベントが行われました。島家でも華やかな記念イベントが行われましたが、その後11月に一旦廃業。宝塚市の都市開発計画事業のため、移転を余儀なくされることに。宝塚温泉のシンボル的存在でもあった和風建築は、多くの人に惜しまれながら姿を消しました。そして平成5(1993)年4月、武庫川対岸、阪急宝塚駅すぐの場所で、宝塚ワシントンホテルとして開業。2階にある日本料理「島家」には、島家伝統の味と名称が受け継がれ、今も多くの人に親しまれています。

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往時の島家。車が横付けされているのが見える

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武庫川と島家、まち全体を臨む。のどかな雰囲気が漂う

【ComiPa! Vol.24(2010年秋発行号)より】

宝塚ワシントンホテル2F 日本料理・しゃぶしゃぶ 島家
http://www.t-shimaya.com/