今日は、手塚治虫記念館の第84回企画展の取材へ行ってきたので、ご紹介したいと思います。
「中原淳一展~現代にも響く“美”のメッセージ」です。

【期間】2021年10月29日(金)~2022年2月23日(水・祝)

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(C)jJUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA


中原淳一氏は、ご存知の方はご年配の方が多いのではないかと思います。
戦前は雑誌の表紙絵や挿絵などを手掛けていましたが、戦後は編集者となって雑誌「それいゆ」を創刊した。ファッションやライフスタイル、心の持ち方まで、戦後の荒廃の中、明日生きてゆくのも大変な中で、夢を忘れてしまった女性たちを大変魅了したそう。

84企画展入口


そんな中原氏の雑誌を発刊する理由や信念を、メッセージとして発刊し続けた中原氏の企画展は、現代を生きる私たちにも、心に響きます。

戦前の絵は、「夢見る乙女」のような表情が主でしたが戦後の絵は、意志がはっきりした凛とした表情が多くなったそう。戦争を終えた中「世の中がどう変わっても、美しいものは変わらない」という強い信念を持った中原氏の伝えたいメッセージだという。
強く美しく!そうありたいです!

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企画展会場内は撮影禁止です/取材用に許可を頂いて撮影・掲載をしています。

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現代でも、年代別に雑誌の種類があると思いますが、この時にも異なる世代をターゲットにして各雑誌を創刊。それぞれの世代ではあるものの、基本は「美しく生きる」術を伝えたかった。
無理をせず、身近にあるものでおシャレを楽しめる、ライフスタイルを楽しむ方法を提案した内容の雑誌が多くの女性からの支持を受けた。

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ショールの巻き方やヘアカタログの雑誌なんかありますよね?昔もあったんだぁと感動しました。
そんな数々の原画が展示されているのですが、やはり原画は生きているので、感動します。

最後は、当時の中原氏から「若い女性へのメッセージ」として、中原氏が本当に伝えたい事が書かれていました。スタッフは若くはありませんが、自分の背中を押された感じがしたのは、気のせいではないと思います。

ぜひ、この企画展へ当時を懐かしく思い出す方も、男性も女性も年代も問わず、それぞれの思いで感じてみてくださいね。

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詳しくはこちら↓(手塚治虫記念館)
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/

以上、宝塚の情報を発信するコミパ編集室でした。